特集・鈴木道政“空白の6カ月”
期待が大きすぎたからなのか。それともメッキがはがれ始めているのか。「フレッシュな力で北海道を大胆な力で変えてもらいたい。そういう有権者の期待を集めて当選した。でもこの6カ月間、思いの外、何もやらないね」――いま、多くの経済人が鈴木直道道政をこう評価する。鈴木知事の目玉である「ほっかいどう応援団会議」も現時点では、凡庸なイメージが拭えない。「もう半年」と見るのか「まだ半年」と見るのかにもよるが、いずれにせよ、鈴木道政が抱える課題は山積みだ。鈴木道政誕生後の6カ月を辛口トーンで検証した。
特集・賢介涙のラストゲーム 妻が明かす夫の素顔とこれから
札幌ドームに最後の「けんすけ」コールが響く。9月27日、北海道日本ハムファイターズの今季最終戦。田中賢介選手が20年の現役生活にピリオドを打った。試合後のセレモニーでファン、そして妻・千芳さんへの感謝を述べていたが、本誌はラストゲームから1週間後、千芳さんにインタビューを敢行。父として、夫としての素顔について語ってもらった。「いまは家族4人、川の字で寝ています」と話した千芳さん。現役時代はいい睡眠をとってもらうため、田中選手1人で寝ていたという。特集では、田中選手のラストゲームを追ったカラーグラビアも掲載した。
内部からも「どうなってるの」 総長パワハラ騒動に“完黙”の北大当局
「日頃はアカウンタビリティー(説明責任)が大事だとか言っているのに……」と北海道大学の男性教職員は呆れ顔だ。北大の総長選考会議が文部科学大臣に名和豊春総長の解任を申し出てから4カ月が経過した。この間、大学側は会見も声明の発表も、一切おこなっていない。そのため内部から、疑問の声が噴き出しているのだ。本誌は関連文書の開示を受けたが、ほとんど真っ黒に塗りつぶされ、わかるのは会議の開催日時・場所、出席者数だけ。北大側はこの問題について、説明責任を果たす意識は皆無なのだろうか。一方、パワハラの嫌疑をかけられた名和総長は徹底抗戦の構え。憶測も飛び交い、大学内部が疑心暗鬼に包まれつつある。
道内新車台数ランキング 日産「ノート」がトップの理由
自動車の国内シェアトップといえば、多くの読者がご存じのようにトヨタである。では、車種別に見るとどうなのか。記者は「自動車登録台数統計情報」とにらめっこし、2019年1月~8月まで道内で売れた新車をランキング形式でまとめた。すると、トップはトヨタの「ヴィッツ」に約1000台の差をつけ日産「ノート」だった。「ノート」は他のコンパクトカーよりお値段は高めだが、ディーラー関係者に聞くと、日産独自のある技術が販売を後押ししているという。
特集・家族が語るトップアスリートの育て方
「優勝直後、笑顔をひょうひょうとしていた娘とは対照的に、私は号泣してしまいました」。7月のLPGAツアーでプロ初優勝した小祝さくら選手の母・ひとみさんはそう語った。
特集・レバンガは変われるか 折茂武彦、電撃引退の真相
レバンガ北海道の折茂武彦選手が今シーズン限りの引退を発表した。前身チームの経営不振を受け、存続に向けて立ち上がり、自ら社長に就任。以後は経営者として、チームの大黒柱として二足のわらじで走り続けてきた。大ベテランの域になってもトレーニングを怠らず、緊張を維持し、現役プレーヤーにこだわり続けてきた折茂選手。レバンガをずっと見続けてきた担当記者が、これまでの歩みと引退を決断する背景に迫った。特集では開幕戦のカラーグラビア、新キャプテンの桜井良太選手のインタビューも掲載。
牧場に参入した焼肉「徳寿」 高木勉社長「“逆”6次産業のモデルに」
札幌近郊に住んでいる方ならご存じの焼肉チェーン「徳寿」。運営する梨湖フーズは白老町の牧場を取得し、今後、和牛を肥育し、出荷していく。なぜ、生産も手がけることを決断したのか。そこには16年前の苦い経験と高木勉社長の熱い思いがあった。たった1人で始めた創業時代、多店舗化した後も貫く「もっと美味しく」精神、スイーツ事業への参入などについても触れた。
JRのキーマンを直撃! 札幌駅周辺交通アクセス“未来予想図”
2030年、北海道新幹線の札幌延伸が実現する。そのタイミングに合わせた大型再開発計画が進行中だ。道都の陸の玄関口がどう変貌を遂げるのか。国土交通省からJR北海道へ出向し、この問題を担当する橋本幸氏にインタビューをおこなった。他メディアでは報じられていない点を中心に直撃すると、驚くべき点が次々と……新幹線札幌駅の東側改札口の可能性、都心アクセス道路との接点、札幌市が延伸を検討する路面電車との連携などなど。