財界さっぽろ 2017年5月号のさわり

財界さっぽろ 2017年5月号

特集・日ハム移転ショック!札幌ドーム五里霧中

「いま、夕方の情報番組のテレビ欄に『ファイターズの新球場問題』と告知するだけで、視聴率が跳ね上がる」(あるマスコミ関係者)北海道日本ハムファイターズの新球場構想が表面化してから1年弱。やれ北広島が移転地の最有力だ、やれ札幌ドームが日ハムを怒らした悪いとか、井戸端会議の格好のネタになっている。球団の親会社が結論を出すまで、あと1年。あらためて日ハム、札幌ドームの“真実”をレポートした。

森友学園・籠池騒動余話 総理夫人・安倍昭恵と北海道の浅からぬ縁

「アッキー」――そんな呼称からも彼女の人柄が伝わっていた。日本のファーストレディとして型破り。雑誌メディアに頻繁に登場し、居酒屋を運営。夫とは真逆の主張を堂々として“家庭内野党”と言われたことも。しかし、目下、森友学園問題での行いが批判にさらされている。良くも悪くも活発なアッキーの道内における足跡をたどってみた。すると意外な事実が……

特集・混沌2年・小樽市政“全解説” 市長・森井秀明“試練”の5番勝負

2015年4月の小樽市長選。いまの市政の混乱がこの時から始まった。改革者の衣をまとってタクトをふる森井秀明市長。しかし、市議会の主要勢力は反森井で固まり、議会は何度も空転。市政は滞っている。任期の折り返しを迎え、これまで勃発した主な騒動をまとめた。

原発再稼働で方向転換 後手後手の北電、問われる“経営責任”

北海道電力と原子力規制委員会は、積丹半島の隆起についての見解で対立。委員会側が「地震性」とするのに対し、北電は違うと。どちらを「正しい」とするかにより、泊原子力発電所が必要とする対策が異なる。この問題が尾を引き、泊原発の再稼働を遅らしてきた。3月10日、委員会が北電の主張を認めない方針を固めた。論争に決着が着いたわけだ。審査はようやく前に進むとはいえ、前提を変えた地震対策が必要となり、工事費が膨らむ可能性は否定できない。

経営不振の3セクをめぐり 標茶町池田祐二町長の“逃げ恥”

「Aさんに対する人権侵害を発端にずさんな経営が明らかになった。公社社長である池田祐二町長は逃げずに責任ととるべきだ」(標茶町議)。同町の第3セクター・標茶町観光開発公社のめぐり、町議会が沸騰している。さまざまなトラブルだけでなく、経営も危機的状況だ。

馬淵澄夫民進党選対委員長 “熱の伝播”で道内衆院選全区を制す!

「全国幹事会では候補者の差し替えもあり得るとはっきり言っています。勝てない候補を抱えるほど、われわれに余裕はない」。党名、党首が変わっても、支持率がさっぱりの民進党。選挙対策を仕切る馬淵澄夫氏はズバッとそう言い切った。連合の強い道内選挙区についても「おんぶにだっこではダメだ」と喝を入れる。

本業は“関連事業” 創立30周年、JR北海道のビジネス史

国鉄民営化を経てJR北海道が発足してから30年。今年はJR九州も株式上場を果たして東日本、東海の仲間入り。しかし、JR北海道の未来は見通せない。半分近い路線・区間についてバス転換も含めた見直しを検討している状況だ。ただ、鉄道収入以外でも、なんとか利益をあげようと奮闘してきたことは事実。いまやグループ連結売上高の6割はホテルや不動産など関連事業が稼ぐ。