ダイイチ
食のライフラインで地域に貢献、さらに成長
帯広、札幌、旭川などで食品スーパーを展開する。高品質な十勝の食材を豊富に取りそろえ、多くの利用客を獲得。毎年業績を伸ばし、直近の24年9月期決算も過去最高の売上高となった。
地域貢献に積極的で、帯広、札幌、旭川で移動スーパー「とくし丸」を運営。店舗と変わらない品質で高齢者の生活を支え、社会福祉協議会とも連携して見守り役も兼ねる。帯広市と地域包括連携協定を結び、SDGsに取り組むほか、小学生に向けた食育イベントも開催する。
24年2月にはイトーヨーカ堂の道内撤退が発表されたが、帯広、札幌の3店舗を引き継ぐ。
若園清社長は「どの店舗も地域の食を支える基盤でした。食のライフラインを守らなければ、という使命感で出店を決め、23年11月にはすすきの店、24年9月に帯広の稲田店を開店しました。25年春にはアリオ札幌店を開店する予定です」と話す。
従業員の雇用も維持するほか、稲田店ではギフトや催事場など大型商業施設としての役割も引き継ぐ。
11月には「千歳店」を新規出店。札幌圏に進出して20年のノウハウを生かしながら、周辺の食品工場と提携して販促活動を行うなど地域の産業に密着した店舗づくりを行う。
「約1年半の間に4店舗の新規出店を決め、3店舗が既に実現しました。競合他社と切磋琢磨しながら、お客様、従業員、お取引先など全てに笑顔を与えられるダイイチでありたい」と若園社長。