サツドラホールディングス
ビジョンを深化させた1年。売上高は過去最高を記録
道内ドラッグストアチェーン大手。24年5月期の決算では、売上高と営業利益が過去最高を記録した。富山浩樹社長は「24年は『地域コネクティッドビジネス戦略』が深化した1年だった」と振り返る。
「地域コネクティッドビジネス」とは、ドラッグストア事業から「生活総合グループ」という独自のポジションへと進化するためのビジョン。そのために掲げているのが3つの成長戦略だ。
このうち「店舗の生活総合化戦略」としてはサツドラ公式アプリが82万DLを達成(24年9月末)。今後、O2O戦略の中核になる期待もある。
また「地域のプラットフォーム戦略」では、包括連携協定に基づいて「とうべつEZOCA」が24年6月にスタート。還元型モデル第3弾の自治体EZOCAで、札幌圏では初となった。
多彩な形態の店舗も各地域に誕生。道内で初めてドラッグストア内に自治体支所を設置した「当別太美店」、地域コネクティッドビジネスのモデル店舗「小清水店」(役場敷地内)などがオープンした。
また「コラボレーション戦略」としては、東京都品川区に「EZOHUB TOKYO」をオープン。北海道が抱えるさまざまな地域課題を解決するためのインキュベーション施設という位置付けだ。
また、人的資本経営を経営戦略として捉える中、2年目にして「健康経営優良法人ホワイト500」に認定された。