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長距離フェリーを活用。輸送網で荷主に応える

(もりたか・よしお)1951年札幌市生まれ。高校卒業後に大手物流会社に就職。35歳で独立し、87年にほくうんを創業。

森高 義男氏 ほくうん社長

 北海道を代表する独立系物流会社の創業社長。燃料高騰や人材難を乗り越え、24年の年商は過去最高の145億円。23年から15億円を上積みした。

 あらゆる依頼に応えるべく道内外で900台近い車両を保有し、トラブルに備えた予備車も数十台を完備。さらなる需要増を見越し、毎月トラックを増車する。

 積極的な設備投資の一方で、損益計算システムを車両1台ごとに構築。数字が悪ければ翌早朝には手を打つ。燃料費、高速代、車両保険・車検などの支出も日々厳格に管理。経営努力を積み重ねてきた。

 北海道と本州を往来するため、24年は業界に先駆け長距離フェリーを活用。2024年問題に対応し、車両走行に付随するコストも抑えた。

「物流は荷主がなければ成り立たない。また、当社を支える4大ディーラーや金融機関、従業員など全てに感謝して25年も依頼に応える」