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働き方改革を推進、人材採用・災害対応に注力

(すずき・やすし)1954年札幌市生まれ。室蘭工業大学で土木工学を学び、卒業後の78年に入社。苫小牧の本社、本店での勤務歴が長く、2009年に取締役技術部長に就任。その後もボードメンバーとして常務、専務を歴任し、18年から現職。

鈴木 泰至氏 岩倉建設社長

 胆振管内トップの売上高を誇る名門建設会社を牽引する。

 24年はラピダスの工業用水配水施設など大型案件を含め、各部門とも好調に推移した。

「設計・施工一体発注や木を多く使う複合構造の案件が増えている。各分野の協力会社との連携が今後さらに重要になる」と先を見据える。

 喫緊の課題である2024年問題と人手不足については週休2日の徹底と長期スパンでの採用活動を進めた。

「土木は週休2日が定着し、建築部門でも同様に対応している。10年前から採用活動を強化し、若手が各部門で活躍してきたところ。今後定年退職者が増える時期で、さらに積極的な採用を行いたい」

 胆振東部地震を契機とした災害対応にも力を入れる。

「苫小牧本店、札幌本社に自家発電や物資の備蓄をすることで、BCPにも対応する。道路の応急復旧など、非常時の役割も担っていく」