ジェイエムシー
土木工事で大型案件を受注。新事業参入で成長も加速
「ジェイエムシー」は、道路や河川などのインフラ工事や再生可能エネルギー事業がメイン。〝脱炭素〟と〝防災〟をテーマに幅広く事業を展開している。
2023年度は土木工事事業がとくに好調。農地開発が進む余市町では、3万3000平方㍍超の大規模な整備工事を受注するなど、農地整備工事が業績をけん引した。同工事は今秋まで続く大型案件だ。
再生可能エネルギー事業も右肩上がりの業績が続いている。同事業の先進国である韓国にも拠点を構えるなど、海外でも事業を展開。太陽光発電をはじめ、アグリソーラーや風力発電の導入提案、設置工事から保守点検まで一貫して対応している。
23年には、小型の先端発電設備の取り扱いをいち早く開始した。今年4月から施工販売をスタートさせるなど業容も着実に拡大。今後は同事業をさらに強化していく方針だ。
近年は減災の観点から、ドローン事業を強化。山林調査などへ活用している。
音成潤一社長は「ドローンの撮像データで川幅の経時変化を監視し、河川氾濫を早期に予測するものです。災害時にドローンで遭難者を発見して、座標で報告する計画もあります」と話す。
既存事業を拡大させる一方、新事業にも参入している。5月には、電子やイオンの研究開発を行う「インテック・ワールド」(福岡県)の北海道総販売店となり、自動車の燃費向上装置の販売を開始した。
「車の内部に取りつけることで、15%程度の燃費向上が期待できます。ほかにも船やボイラーでも使用ができます」と音成社長。
現在、自動車部品やエネルギー販売企業との提携も進んでおり、販売を加速させていく。