北雄ラッキー
増収増益達成。商品配送の課題解決に向け新しい取り組みも
主軸の「ラッキー」や「シティ」の業態で全道にスーパーマーケットを展開。2024年2月期の決算は、売上高が379億1900万円(前年同期比0・5%増)、経常利益が5億3500万円(同28・0%増)、当期純利益が3億600万円(同138・8%増)と増収増益を達成した。店舗面では、2店舗の改装を実施。経営資源の最適化のため2店舗を閉鎖して期末店舗数は31店舗となった。
高品質商品やオーガニック食材の強化などの差別化戦略が売上高の増加に貢献。3月に新設したフードコーディネート部による新商品開発も寄与した。
一方、セルフレジの導入を実施するなど、ローコスト運営を徹底。業務効率の改善によって販管費の抑制に取り組んだ。
また、21年に稼働した生鮮・デリカセンターの稼働率を高め、商品供給力を拡大する一方、コスト削減も実現している。
23年5月には、同社を含む9社で「北海道物流研究会」を発足。物流の人手不足や商品配送の無駄削減、環境配慮などへの仕組みづくりに着手している。商品配送に関わる課題が解決されることで、さらなる経営体制の強化が図られる見込みだ。
次期は、売上高374億円、経常利益5億2000万円、当期純利益3億6000万円を予想。なお、24年8月に熊谷商店(白老町)から事業を承継するほか、空知管内に新店舗を出店する計画。