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ほくほくフィナンシャルグループ

4月から本格稼働しているほくほく札幌ビル

3期連続増収、純利益増益は2期連続。グループ機能も集約

 傘下に北海道銀行と北陸銀行を持つ広域地域金融持株会社(本社・富山県富山市)。2024年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が1901億400万円(前年同期比1・2%増)と3期連続の増収。経常利益が232億7800万円(同11・8%減)と減益となったが、当期純利益は230億4800万円(同7・5%増)と2期連続の増益に。年間配当は3円の増配とした。

 増収の主な要因は、貸出金利息が前期比10億円、コンサルティング手数料が同1億円増加したことなど。有価証券ポートフォリオの利回り改善に向けた対応や、人材育成・機関システムへの投資などで経常利益は減益したものの、次期以降の収支改善が見込まれる。

 次期は、中期経営計画「Go forward with Our Region」の最終年度を迎え、SX・DX・人的資本経営への取り組みを加速。また、多様化するコンサルニーズ対応のため7月に「ほくほくコンサルティング」を設立。経常利益が380億円、当期純利益は250億円と増益を見込む。

 なお、今年2月に札幌市中央区大通西2丁目に「ほくほく札幌ビル」が竣工した。北陸銀行札幌支店・北海道事務所、北海道銀行本店法人営業部・本部機能、ほくほくTT証券札幌営業部などが入居、4月から本格稼働しており、機能の集約でグループ総合力の強化を図る。

※単位/100万円(100万円未満は切り捨て)※経常収益、経常利益、当期純利益における%表示は、対前期増減率
右は兼間祐二副社長(北海道銀行頭取)左は中澤宏社長(北陸銀行頭取)