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「Biz Robo!」と「今日の問診票」が好評

医療機関向けにポスターも製作

 医薬品卸売の道内大手「モロオ」(本社・札幌市)は、IT会社などと連携して医療機関の生産性向上や働き方改革につながるシステム導入を提案。好評を博している。

 モロオが推奨しているのが医療機関の事務作業を自動化する「Biz Robo!」だ。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の一種でパソコン上のデータ入力などをソフトウエア型ロボットが担う。2021年のサービス開始以来、複数の道内医療機関で導入が進む。

 導入した札幌市内の病院は「24時間365日稼働し、操作ミスや入力漏れなどのヒューマンエラーがない。看護師や事務員の業務を大幅削減でき時間外勤務も減った」と評価する。

 また、AIを用いた診療支援システム「今日の問診票」は患者がタブレットに入力した問診内容から電子カルテを下書き、2000人の医師が監修したデータベースから症状や治療法などを表示するもの。柔軟にカスタマイズでき、外部接続が不要なためセキリュティー性も高い。

 医療機関からは「問診の質が高まった」「事前に診察の準備ができることで時短につながった」 「残務処理が無くなり、1時間早く帰れるようになった」 との声が寄せられている。

 同社の広報は「医療機関へのDXの推進で、引き続き道民の健康と生活に貢献していきます」と語る。

「今日の問診票」はさまざまな端末から入力が可能