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伊藤製缶工業

社員の約6割が20~30代の若手。女性も活躍する

成長環境を整え技術を継承。職人技で生活を守る

 工場で使用する各種の圧力容器やオイルタンク、ビルの給湯・暖房設備の熱供給用地下配管などを制作する「伊藤製缶工業」。一般に目にすることは少ないが、発注者の要望や現場の状況に合わせ設計から製作、施工までをオーダーメードで行い、納入実績は道内トップクラスだ。

「製品のほとんどがインフラに直結しています。培ってきた技術で社会の基盤を支えています」と語る宮澤靖社長は、若い人材の成長が将来にわたり社会貢献につながると考えている。

「年代を問わずコミュニケーションを取りやすい環境づくりが、社員の技術向上に直結します。ベテラン社員が次世代への技術の継承に努め、そのサポートを受けながら若手が責任ある業務を担う。こうした当社の文化が社員のやりがいに直結します」(宮澤社長)。

 20~30代が約6割を占める同社には、育成環境が整っており、若手社員は「機械による大量生産ではなく、技を磨いて、社会に欠かせないプラントなどの配管を製作するのが魅力。一人前になりインフラを支えたい」と語る。 

職人技が生活を支える