GICグループ
創業50年。独自のコンサルで100年企業を目指す
「GICグループ」は、企業のリスクマネジメントに特化したコンサルティングを主事業とする「GICコンサルティング」(本社・札幌市、澤田めぐみ社長)と、コスト削減事業などを担う「GIC Japan」(本社・札幌市、諸橋恵子社長)の2社で構成される。
「GICコンサルティング」では、企業経営におけるリスクを「経営」「社会的賠償」「人的」「資産」「利益・費用」の5つに分類して洗い出し、論理的思考に基づいて徹底して分析する。
例えば土地や建物などの資産や財務状況など、あらゆる情報に対してヒアリングと現地調査を行い、リスクの評価と診断を実施。そのリスクに対する対策や問題発生時の損失を極小化する情報などをまとめた「リスクアセスメントレポート」を作成し、顧客に提出する。
澤田社長は「当社のコンサルタントは、問題を論理的に算出する『論証』、算出した問題を証明する『例証』、証明した問題に対して実例を用いて効果を検証する『実証』の〝三証〟の考えを徹底しています」と語る。
リスク対策の柱のひとつとして保険商品も提案している。一般的な保険販売とは異なり、リスクアセスメントレポートに基づいた論理的な提案であるため、顧客の納得度も高く、現在の顧客数は建設・製造・医療・介護分野など、全国1500社以上にも上る。
「当社のコンサルティングは、いわば〝企業の人間ドック〟です。お客さまの〝ビジネスドクター〟として、企業経営の安心と安全を守り続けていきたい」と澤田社長は語る。
一方「GIC Japan」は、企業や医療機関などのニーズに特化した商材を供給。コスト削減に有効な定額制のプリンターレンタルサービスや、使い捨て用の除菌おしぼりディスペンサーといった衛生商品を取り扱っており、コロナ禍を機に売り上げを伸ばしている。
同グループは今年で創業50年の節目を迎えた。次代の発展を見据え、他社へのコンサルのノウハウ共有をはじめ、新卒採用や女性活躍推進の強化など、さまざまな施策を打ち出していく。
「当グループの創業者は会社設立時から100年企業を目指しており、わたしもその思いを引き継いでいます。次の50年を創造していくため、道内経済を盛り上げて北海道の発展とともに歩んでいきたい」と澤田社長。