丸喜運輸
女性ドライバーが活躍。子育てとキャリアを両立
建設資材運搬を軸に、仮設資材リース、販売や仮設計画作成、産業廃棄物処理などさまざまなサービスを担い、建設現場をサポート。昨年で50周年を迎えた。
2016年から新卒採用を開始し、未経験者も積極採用している。OJTや専門家によるキャリアコンサルティングなど、3年間の新入社員教育プログラムを策定。また、大型免許などの資格取得費用を貸与し2年間の勤務で返済が不要となる独自の支援制度など、〝一人前〟になるまでの成長環境が整っている。住居費用や奨学金返済の支援など福利厚生も充実しており、22年には自動車運送事業者の「働きやすい職場認証制度」にも認証された。
女性社員が働きやすい環境整備も徹底。妊娠6カ月から出産後保育園が決まるまでの産休が取得できる。これまでに16人の女性社員のうち5人が産休を取得した。4月からは中学生までの子ども1人につき一律8000円の「子育て応援手当」も開始する。
同社の女性ドライバーとして初の産休取得者となった三上舞白さんは「1人目の産休後2カ月間だけ復帰し、2人目の産休を取得しました。復帰後は業務内容や時間を調整してくれるので、保育園のお迎えや子どもが熱を出したときなども心配なく働けています」と話す。同じくドライバーの伊藤朱里さんも6月から産休取得予定だ。
工藤賢一社長は「本人が資格やスキルを身に付けるとともに、企業が余裕を持って復帰を待つことができれば、ブランクがあってもキャリアを継続できます」と話す。人員を増やすなど組織の強化とともに、受注アプリ開発などDX化を推進し、休暇取得への対応と生産性向上を両立させている。
「ライフステージにあわせた働き方の変化を許容し、経済的に家庭をバックアップするのが企業の役割です。さらなる体制の強化を図ります」と工藤社長。
ドライバー 伊藤 朱里さん
入社5年目です。現在妊娠中で6月から産休を予定しています。妊娠がわかってからはトラック業務はお休みして、管理業務など負担の少ない業務を担当しています。違う部署からドライバー業務に携わることで視野が広がりました。仕事に慣れるまでは大変なこともありますが、大型免許などの資格取得やスキルアップをサポートしてくれるほか、産休や復職も心配なく女性も働きやすい職場です。