地域活性化に結びつく超省エネ建築の設計を推進
山本 謙一氏 AURA ARCHITECTS所長
長年手がけてきた高気密・高断熱による超省エネ建築は、一般の邸宅から中・高層ビル、マンション、公共施設へとジャンルを拡大。これに太陽光発電を導入して、省エネを上回る「ゼロエネルギービル(ZEB)建築」を実証している。
23年は名寄税務署の建て替え設計業務の採用が決定。24年は新たな機能・形態の公共建築に取り組むこととなった。
「日本初の税務庁舎として、環境に配慮した21世紀デザインの混構造とすることなど、地域性を生かしたZEB建築の先導的な案が認められた」
同様の豪雪寒冷、夏の高温で年較差60℃以上という北海道の究極的な気候条件下での設計業務は、南富良野町、幌加内町でも進められている。
「激甚災害防止と環境設計の地域交流建築は、長年の積雪寒冷の条件下で取り組んできた運命のようなもの。新たな挑戦にやりがいを感じている」