砂子組
建設業のあらゆる場面で女性が活躍する環境を構築
地方企業におけるICT施工の先駆者として、全国にその名を知られる総合建設業。
好調な業績を下支えするのが人材採用。新卒者を中心に毎年10人以上が入社している。女性の採用にも積極的で、建築部門は2割が女性。現場での施工管理を希望する新人も多いという。
「5年ほど現場に出て施工管理を学ぶ中で、インテリアや意匠設計など、自分が手がけたい仕事の幅が広がるもの。その時、経験や希望に応じた居場所、働ける環境の構築を重視してきました。その結果、生え抜きの女性社員は1人も退職していません」と黒島美男常務は胸を張る。
近年、完工高の過半を占めるマンションの現場でも女性の視点に期待する。
黒島常務は「当社が手がける分譲マンションでは、発注者が希望するオプション工事はすべて引き受けています。女性は個々のお客さまの希望を聞き取り、細やかに対応できる。人材不足が深刻な中、建設業を魅力ある職業に変えていくには、女性の活用がカギを握っています」と話す。
資材高騰などによる環境の変化に備え、営業活動の幅を広げる準備にも余念がない。
「ここ数年で自社の設計・施工部門を充実させ、構造設計・意匠設計をすべて内製できる環境を整えつつあります。新たな年はそれが形となっていく予定です」と黒島常務。