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ESG(イーエスジー)

ジュニアゴルファー応援プロジェクト「The Dream Project~Be Ambitious CUP」

医療廃棄物処理業最大手。業界地位向上にも挑む

 石狩市の本社ほか、苫小牧、七飯、空知の拠点を中心に、医療廃棄物の収集、運搬、処理を一括して手掛けるESG。病院や医療施設など取引先は約4000施設と業界トップ。札幌圏のシェアは約40%に達し、言わば道内医療業界を下支えしている存在だ。

 上富良野町の中間処理施設で焼却炉2基を稼働させているが、23年はコロナ5類移行で取り扱い数量が増加。拡大する需要に応えるため、24年には道央圏に3号炉となる中間処理施設の建設を計画する。また、医療廃棄物の再生容器の製作にも着手、循環型社会への貢献を一層進める。

 安原浩司CEOは「医療の充実は時代の要請だが、その反面で医療廃棄物も増加しているという社会的認知が極めて低い。我々の仕事は廃棄物を燃やすだけではなく、医療界や地域住民への貢献にもつながっている。新たな年は、業界の地位向上にも覚悟を持って努めていきたい」と語る。

 一方、グループ企業で、M&Aマネジメントや不動産開発事業を手掛ける「ファイネストコーポレーション」(本社・札幌市)では、23年に富裕者向け貸別荘「定山渓椿邸」、高級焼肉「大倉」を開業。新年は、富良野に高級貸別荘、椿邸内にレストラン建設も予定する。

 また、ジュニアゴルファー応援プロジェクトを始動。23年は、道内のジュニアゴルファーなどが出場する大会をファイネストコーポレーションとESGが共催するなど、社会貢献活動にも力を注ぐ。

安原浩司シニアアドバイザー兼グループCEO
小原隆史ESG社長
上富良野町にある医療廃棄物の中間処理施設
23年に開業した富裕者向け貸別荘「定山渓椿邸」