アスカ運輸
新年は設立30周年。決意を持って変革の年に挑む
Active(活動的)、Safety(安全)、Kind(親切)をモットーに掲げる物流企業。主な輸送対象は、北海道の基幹産業に直結する生鮮、加工、冷凍食品だ。全国主要都市をフェリー航行で結ぶ広域幹線輸送や、協力会社との連携による小口配送なども得意とする。設立は1994年で、新年は30周年にあたる。鶴嶋浩二社長は「これまで築いてきた協力関係により、円滑な輸送を継続してきた」と30年を振り返る。
23年は、燃料価格やフェリー料金、人件費の高騰で、物流業界は厳しい経営を強いられた。新年にはドライバーの就労環境の規制が強化され、大きな試練も迎える。
しかし鶴嶋社長は「当社では元々、フェリー輸送の活用で時短を実施。デジタコやロボット点呼の導入などでドライバーの労働環境整備や見える化に早くから取り組み、日本海事協会の『働きやすい職場認証』も取得している」と自信を見せる。これは、輸送基盤を支えるのは〝人〟であり、安心して長く働ける職場作りの信念を貫いてきたからだ。
23年5月に鶴嶋社長は、ライオンズクラブ国際理事に就任。以来、世界各地を飛び回り、設立30周年を前に「北海道から全国へ。日本から世界へ」という思いも新たにした。
「辰年は変革(転機)・激動の年。〝真に喜ばれる輸送〟の実現に向けて決意を持って挑みたい」と鶴嶋社長は力強く語る。