真嶋内装

一般住宅のリフォームや商業施設などの内装工事全般を手掛ける「真嶋内装」。１９９６年の創業以来、これまで３０００件以上もの工事を担ってきた。主力は内装工事業だが、さまざまな事業を展開することで、未来を切り拓き続けているのが同社の特徴だ。

近年は、２０２０年に参入した個人ユーザー向けのレンタカー事業が好調。札幌市東区の店舗には、国産車や輸入車、電気自動車など約１００台をそろえている。今後は、企業向けのカーシェアリング事業も行っていく計画だ。

真嶋彰社長は「７月からは中古車販売も開始しました。レンタカー事業では、常に新しい車両を導入し続けています。その分、新型や修復履歴のないレンタカーを中古車として販売しています。このサイクルを繰り返すことで、常に最新の車種をレンタカーにラインアップするとともに、良質な中古車の販売も可能です」と話す。

一方で今冬には、風力発電事業を開始する予定だ。「ＡＮＳ風力発電機」の施工と設置を手掛けていく。

これは、一般住宅や施設に適した小型風力発電機で、二軸式横向き型の発電機を複数台接続して発電するもの。これまでのプロペラ型小型風力発電機より本体価格や設置工事費を安価に抑えることができる。振動や雑音も少なく、微風でも安定した発電効率を保つことができるのが特徴だ。

「北海道の新しい電力確保の普及を目指しています。認知度向上も含め、営業活動を本格化していく」（真嶋社長）

新たな事業の準備も着々と整えている。

今年1月に農業法人「りんく」を設立し、９月には余市町に約２万坪の土地を取得。ワイン製造用のぶどう農園として開設する計画だ。来秋の一般開放を目指し、現在は農地を整備している。

「化学肥料の代替えとして、人体や環境に優しいとされる電解水を使った自然栽培農園を立ち上げます。本業の内装事業を軸に、社会から必要とされる企業を目指します」と真嶋社長。