ネットジャパン
大手企業との提携に成功。道内全域進出も視野に入る
2006年創業の「ネットジャパン」。賃貸マンション向けネット無料設備「ネットジャパンBB」の提供をはじめ、防犯カメラやロードヒーティングの遠隔操作などの付加サービスを手掛ける。
斉藤慎也社長は「ネットジャパンBBは、NTTが提供している光回線に、インターネットサービスプロバイダの『V6コネクト』を接続し、専用の機器を接続して行うサービスです。アクセスが集中するシーンでも高速通信を維持できるのが特徴です」と話す。
機器は「外付け型」と室内デザインを損なわない「埋め込み型」をラインアップする。導入から保守まで、すべてを自社で行っておりコストの低減も実現。他社との差別化を図ることに成功し、入居者と物件オーナーから支持を獲得している。累計導入物件数は3235棟、4万4380戸(4月1日現在)で、導入率は道内でもトップクラスを誇る。
「昨年度の新規導入件数は546棟、6454世帯で、業績も増収増益を達成しました。今年度は導入エリアを拡大し、570棟、8000戸の新規導入を目標に掲げています」(斉藤社長)
この言葉通り、昨年からは道内賃貸管理最大手と提携した。全道各地のパートナー企業とも協力し、札幌市以外へのサポート体制を強化している。旭川市、釧路市、帯広市、北見市など札幌圏以外の導入も加速させており、目標に掲げた導入数は計画通りに進行中だ。
道内で確固たる地位を築いている同社だが、斉藤社長はさらなる販路拡大も見据える。
「24年をめどに、道外進出を計画しています。当社が大切にしていることは、お客様に対して誠実に対応することです。この姿勢は大手企業にも引けを取らないと自負しており、今後も地道な営業活動を積み上げていきます」と斉藤社長。
人材の確保も積極的で、業容拡大に伴い今春も新たな人材が入社し、即戦力として活躍している。今後も逐次増員を図っていく方針で、着々と地歩を固めている。
「5Gの普及が進んでおり、あらゆる家電やデバイスがネットでつながるホームIoTへの需用がさらに高まることが予想されます。スマートロックデバイスをはじめとした新機能を取り入れるなど、他社の一歩先を行き〝勝つ経営〟を実践していきます」と斉藤社長は意欲的だ。