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心和保温

20代の若手や外国人技能実習生などが活躍中

施工品質の高さが評判。再開発に伴う工事数増に伴い採用強化

建物の保温や断熱工事、遮音・消音工事、凍結防止工事を手掛ける「心和保温」。公共施設やビル、ホテルなど多数の現場を施工し、顧客は札幌近郊や後志を中心に道内全域に広がる。2022年は「北海道ボールパークFビレッジ」内の保温工事も手掛けた。

施工クオリティーの高さが評判で、これは下田高久社長の「仕事は丁寧に」という信念が社員に根づいているためだ。

下田社長は「当社では、配管などの設備を保温材で覆い隠す工事の仕上げを担います。人の目に触れる部分でもあるため、丁寧な仕事を徹底しています」と話す。

近年の人材不足に伴い、同社では多様な人材を雇用。19年からはベトナムからの外国人技能実習生を受け入れているほか、女性も積極的に採用している。

下田社長は「建設業ではありますが、当社の工事内容は重労働ではなく女性も活躍しやすい。モノづくりが好きな女性の選択肢の一つになればうれしい」と語る。

また、さまざまな業種で若者不足が深刻化しているが、その中で同社は20代の若手社員を数多く採用できている。その背景にあるのはワークライフバランスの推進や歩合給の導入だ。休暇が取得しやすいのはもちろん、〝正当な評価〟をポリシーに、技術力や仕事への姿勢を給与に反映する。資格取得費用の負担など、技術を磨ける環境作りにも余念が無い。これが社員のモチベーションの高さや前述の施工品質向上にもつながっている。

今後は、30年の北海道新幹線延伸や冬季オリンピック・パラリンピック招致などに伴う再開発の影響で、工事数の増加が予定される。そのため、働きやすい環境作りを継続し、多様な人材の雇用を強化していく方針だ。

下田社長は「01年に26歳で創業して以来、ここまで経営を継続してこられたのはお客様や協力会社様、材料を提供してくれる商社様、社員たちのおかげです。人への感謝を忘れることなく、今後も謙虚に丁寧な仕事をし、事業を継続していきたい」と語る。

札幌市西区の本社
丁寧な仕事ぶりと仕上がりのきれいさが評判
下田高久社長