マルハニチロ 北海道支社
えびそば一幻ともコラボ。冷凍麺類の底上げを推進
水産缶詰で高い国内シェアを誇る国内水産大手。拠点は欧州や北米、アジアなど世界各国に広がる。22年も海外の水産会社を傘下に収めるなどど、世界規模で成長を続ける。
北海道とも縁が深い。1910年代にサケなどの道産原料を活用した商品を世に送り出した。現在は、釧路産イワシの缶詰「釧路のいわし」を全国で販売している。
4月にはこの釧路産イワシの全国供給を加速させるため、子会社のマルハニチロ北日本(本社・釧路市)に釧路第三工場を新設。主に缶詰の「いわし蒲焼き」を製造している。
村本泰生支社長は「ここ数年グロサリーや冷凍食品が好調。コロナ禍で新たな需要の掘り起こしに取りかかった」と語る。その1つが家庭用冷凍惣菜だ。21年に発売した冷凍唐揚げ「極旨!ももから揚げ」は大ヒットを記録した。
一方で、炒飯やラーメンなどの冷凍主食類の底上げも推進。特に麺類では、ロングセラー商品「新中華街 横浜あんかけラーメン」に加え、22年も「新中華街 海鮮あんかけ焼そば」など新商品も市場に投入した。
さらに10月には、えびそば一幻いちげん(本店・札幌市)とコラボした冷凍ラーメン「えびそば一幻 あじわいえびみそ」の販売も開始。既に全国で人気を博している。
「8月には冷凍麺の需要増に対応するため群馬工場を増設し、生産能力を従来の2倍に引き上げた。水産を通じて日本を元気にすることが当社の使命です」と村本支社長。