アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】大累進選手

人一倍準備をして俊足をアピールする

前日の夜に告げられたトレード

斉藤 ようこそファイターズへ!!まさか、大累(進)選手にまたお話が聞けるとは思っていませんでした。2012年のドラフト会議で2位指名を受け、読売ジャイアンツに入団。当時はファイターズからの指名も噂されていました。

大累 熱心にファイターズのスカウトに誘っていただいたので、自分としても「このチームに入団するのかな」と思っていました。

斉藤 札幌生まれで、小、中、高、大学時代のすべてを北海道で過ごしました。もちろんファイターズファンだったのでは?

大累 はい!チームが北海道に本拠地を移転したときからですね。

斉藤 乾真大投手とのトレードが4月11日でした。球団からトレードを告げられたときは、どんなお気持ちでしたか。

大累 正直びっくりしました。

斉藤 第一報はどのようなシチュエーションで?

大累 東京の自宅に「トレードが決まったから、明日、球団事務所に来てくれ」と、電話がありました。確か午後9時か10時くらいだったと思います。2軍の試合が終わり、自宅で晩ご飯を食べて、翌日の試合の準備をしている最中でした。

斉藤 ジャイアンツでの約3年間はいかがでしたか。

大累 いい経験ができたと思っています。ただ、これまで北海道を離れたことがなかったので、東京で生活をすることなど、環境に慣れることが大変でした。

斉藤 解説者をされていたジャイアンツとファイターズOBの二岡智宏さんが、今シーズンからジャイアンツの2軍打撃コーチに就任しました。どのような指導を受けましたか。

大累 キャンプではマンツーマンで指導していただきました。厳しさもありましたが、僕にとっては優しいお兄さん的存在でした。尊敬しています。

斉藤 プレーするにあたり、「しっかりと準備をすること」を心がけているそうですね。

大累 はい。準備は人一倍していると自負しています。きっかけはジャイアンツ時代の先輩である鈴木尚広さんでした。

鈴木さんは足のスペシャリスト。ここぞという場面に代走で起用されることも多いのですが、いつも球場に一番早くきて、誰よりも入念に準備をしています。試合中もベンチ裏で動いて、たくさん汗をかき、自分の出番を待っています。先輩の「これでもか」という姿を見て、刺激を受けました。

自分の武器もスピードです。ファイターズではまず、代走、守備固めでの役割が求められていると思うので、そこで結果を出さなくてはならない。「ある程度」の準備では、いまの自分は自信がありません。その分、入念な準備をしてゲームに臨みたいと考えています。(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2016年6月号(5月14日発売)でお楽しみください。


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(おおるい・すすむ)1990年8月31日、札幌市生まれ。O型。身長175センチ、体重73キロ。右投げ右打ち。駒大苫小牧高校、道都大学卒。12年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。今年4月のトレードで北海道日本ハムファイターズに移籍。俊足が武器。本職の内野のほか、外野も守れるユーティリティープレーヤー。背番号32