アスリートインタビュー

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】杉谷拳士氏

バラエティーには全部出たい、でも23年はビジネス勉強を最優先

 

豪州での経験が引退後のビジョンに

 

 斉藤 14年間の現役生活、ファンフェスでの前進セレモニー、お疲れさまでした。イメージカラーのプレゼントです(花束を渡す)。

 杉谷 ありがとうございます。

 斉藤 ガーベラの花言葉はご存じですか?

 杉谷 前進ですね!

 斉藤 さすが!(笑)

 引退後、会社設立を目指すと聞き、驚きました。杉谷さんが社長として、何をしていくのか、ファンのみなさんが興味を持っています。社名とかはどうするんですか?

 杉谷 社名はなかなか決められないですね。もう少し引っ張ろうかなと思っています(笑)

 斉藤 22年いっぱいはファイターズ所属だと思いますけど、会社設立に向けて動き出すのは年明けからですか?

 杉谷 はい。まずは、12月後半にオーストラリアを訪ねようと思っています。

 現役中、自主トレをはじめ、オーストラリアに武者修行に行きました。ウインターリーグにも参加しました。そこでの経験が引退後にやりたかったビジョンにつながっています。

 ある意味、僕を前進させてくれた場所です。まず、野球に取り組む姿勢が変わりました。野球をやってよかったと強く感じましたね。

 そして、どうしたらファンの人たちに楽しんでもらえるか。1試合しか見に来られない方々に対しても、野球って面白いスポーツなんだということを伝えたい。そうした気持ちを持つようになりました。

 ちょうど今、オーストラリア代表の監督が、武者修行時代に僕が所属していた球団の監督なんですよね。

 向こうに行って、ぜひコミュニケーションを取りたいです。そして、球団社長、オーストラリアのABLリーグのトップにもお会いできたらと考えています。

 ビジネスの話をしてきます。僕自身としては、日本とオーストラリアの架け橋にもなりたいです。

 2月初めにはファイターズの春季キャンプにうかがいたいと思っています。でも、中旬からはアメリカに行きます。

 斉藤 メジャーリーグの視察ですか?

 杉谷 はい。キャンプ地を巡りたいと考えています。メジャー球団の勉強もしたいんですよね。

 キャンプ視察で、たくさんの球団と関係性をつくり、自分のビジョンと一致するところでビジネスの勉強ができたらと考えています。スケジュール的には、3月下旬くらいまでに学ぶ球団を決められるといいですね。

 斉藤 会社の事業内容は、どのようなことを想定しているのですか?

 杉谷 やりたいことはたくさんあります。個人としての目標はある程度、固まってきているのですが、会社の土台づくりはこれからになります。今、具体的な事業内容を詰めている段階です。

 取り組みたいことの1つがスポーツビジネスです。スポーツがビジネスとして、成長していけるような仕掛けづくり、環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。さまざまな地域でそれがやりたいです。

 教育関連にも取り組みたいと思っています。僕はオーストラリアに行って人生観が変わりました。日本人がどんどん留学できるような事業を行いたい。

 いろいろな世界に行って、いろいろなことを感じてもらいたいですね。日本人の海外留学を応援します!

 斉藤 野球だけに限らず語学留学事業なども考えているんですか?

 杉谷 はい。その人が前進できるように!

 

……この続きは本誌財界さっぽろ2023年1月号でお楽しみください。


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(すぎや・けんし)1991年2月4日、東京都生まれ。右投げ両打ち。帝京高校卒。2008年のドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団。内外野どこでも守れ、ムードメーカーとして、チームには欠かせない存在となる。1試合左右両打席ホームランを達成したことも。22年シーズン限りで引退。今後、スポーツビジネスなどを手がける会社を設立予定。