アスリートインタビュー

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】吉川光夫氏

栃木でも経験を重ねる。海外挑戦にも意欲

 

メキシコのチームと契約寸前まで

 

 斉藤 新型コロナウイルス感染拡大のため、ファイターズ選手との対談企画は休止となります。

 今回はファイターズOBで、現在、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスで選手兼任コーチをしている吉川光夫投手にリモートインタビューを実施しました。

 今、選手とコーチはどのくらいの割合ですか?

 吉川 半々。いや、やや選手が多めですかね。僕が在籍する前から、成瀬(善久)さんがコーチでいました。成瀬さんがメーンで、僕はそのサポートをするようなイメージです。

 斉藤 ご自身としてはどんなコーチですか?

 吉川 きちんと指導ができるているかと言われたら、正直、わかりません。評価してくれるのは選手だけだと思っています。僕が僕を評価しても、それはエゴでしかないですからね。

 斉藤 BCリーグは若い選手が多いと思います。NPBで活躍した吉川投手から指導を受けることに、緊張する選手もいるのでは?

 吉川 そのような雰囲気は出さないようにしています(笑)。その辺りにいるお兄ちゃんと変わらない感じですよ。そのくらいの姿勢を意識しています。

 のびのびと野球をやり、結果、多くの選手たちがNPBに行ってくれることが1つの目標です。

 斉藤 現役を続けながら、指導者としての思いもしっかりお持ちなんですね。

 選手として、現在は?

 吉川 ライオンズ時代から、肩が痛くて。今は投げられるところまでは戻ってきてるんですけど、まだ状態はよくありません。痛み止めを飲むなど、いろいろなことをやりながら、投げさせてもらっています。

 斉藤 ライオンズ退団後も現役を続けようと思ったのは?

 吉川 肩が治ったら、きちんともっと投げられるという思いがあります。あとは、自分の経験を増やしたいと思ったからです。それも大きかったです。

 プレーする場としては、海外にチャレンジしてみるのも1つだと思いました。

 斉藤 海外挑戦も考えていたんですね。今は海外でもたくさんの選択肢がありますもんね。

 吉川 今、多くの日本人選手がいろいろな海外のリーグで活躍していますからね。コロナがなかったら、その幅はもっと広がったのかなと思っています。

(オーストラリア、メキシコから)戻ってきましたけど、中村勝(バファローズ)には少し話を聞きました。

 今だから言いますけど、昨年、メキシコのチームと契約寸前までいきました。最終的に、同時期くらいに声をかけていただいた栃木でプレーすることを選びました。

 栃木では指導者としてのチャレンジをさせていただけるという話でした。いろいろな経験になると感じました。

 

……この続きは本誌財界さっぽろ2022年8月号でお楽しみください。


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(よしかわ・みつお)1988年4月6日、福岡県福岡市生まれ。広陵高校卒。2006年の高校生ドラフト1巡目指名で北海道日本ハムファイターズに入団。12年には開幕から先発ローテション入りし、最優秀防御率のタイトル、パ・リーグMVPを獲得し、リーグ優勝の原動力となる。16年シーズンオフに読売ジャイアンツにトレード。19年シーズン途中にトレードで古巣・ファイターズに復帰。20年シーズンオフに埼玉西武ライオンズに移籍。22年シーズンから選手兼任投手コーチとして、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属。