アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

近藤健介選手

すでにチームの主力捕手である鶴岡慎也、大野奨太の両選手を脅かす存在だ。入団1年目の昨シーズンは、7月4日のオリックス戦で1軍初出場。日本ハムで高卒の新人捕手が試合に出るのは、実に54年ぶりだった。
「素直にうれしかったです。ただ、プロは高校野球と違い、細かなプレーができて当たり前の世界だということを改めて実感しました」
最も印象に残っている試合は、昨年7月14日の斎藤佑樹選手と田中将大選手が投げ合った楽天戦。近藤選手はスタメンマスクをかぶった。
「日本中が注目したゲーム。ものすごく緊張しました」
今シーズンの前半戦は、思うような結果が残せなかった。それでも後半戦から1軍に定着し、スタメンマスクもかぶった。打撃の良さを買われ、外野を守り、1番にも抜擢された。
「もっともっとチームに貢献したかったです。でも、これがいまの実力。しっかりとレベルアップして来年を迎えたい。チームはクライマックスシリーズ進出も逃し、ふがいない結果に終わってしまいました。ファンのみなさんには本当に申し訳ないです。この借りは必ず返します」
仲のいい選手は、中田翔選手、杉谷拳士選手、西川遥輝選手、中島卓也選手。9月下旬には杉谷選手、中島選手、大谷翔平選手と札幌の焼き肉店に行った。
「1人あたり10人前以上は食べたと思います(笑)。もちろん野球の話もしましたが、好きな女優さんの話題などで盛り上がりました」
幼いころはよく中学校の教員で野球部の顧問をしていた父親と7歳上の兄の3人で、キャッチボールをしたり、バッティングセンターに行ったという。本格的に野球を始めたのは小学5年のとき。父の中学校の練習に参加した。
目指すキャッチャー像は、ピッチャーに安心感、信頼を持ってもらえる選手。
「チームには鶴岡さんと奨太さんがいるので、2人の配球をいつも勉強しています。中嶋聡さん(選手兼コーチ)からもいろいろ教わっています。でも、野球選手であるからにはスタメンで毎試合、出続けたい。いつかは鶴岡さんと奨太さんを越えたいですし、越えなくてはならないと思っています」
(竹内)

◎好きな食べ物は何ですか? 「お寿司。北海道ではどのネタを食べてもおいしいです」
◎最近、ハマっていることは? 「読書です。いま、松井秀喜さんの『不動心』を読んでいます」
◎ニックネームは? 「コンちゃん、コンドー君です」

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(こんどう・けんすけ)1993年8月9日、千葉県生まれ。O型。身長173センチ、体重85キロ。右投げ左打ち。横浜高校卒業後、11年のドラフト4位で北海道日本ハムファイターズに入団。昨シーズンは高卒1年目ながら捕手として1軍の試合に出場した。太もも回り67センチ、どっしりとした構えで「理想のキャッチャー体形」との声も。パンチ力のあるバッティングも魅力。背番号54