武田勝選手

父と応援合戦　古里の名古屋は中日ファン一色。 武田選手も、もちろん“ドラキチ”だった。かつての本拠地・ナゴヤ球場にもよく足を運んだという。特に落合博満選手（現中日監督）や宇野勝選手といった ホームランバッターが憧れだった。ところが、「父は関西出身なので熱狂的な阪神ファン。家ではいつも中日ファンの僕と応援合戦していた思い出があります」
最高の褒め言葉　野球人生は順風満帆ではなかった。自身の実力のなさを知りケガもした。大学を卒業しシダックスに入ったときには、すでにプロの道をあきらめていたという。野球もあきらめそうになったとき、ある人物がチームの監督に就任した。野村克也氏だった。もう一度、気持ちが奮い立ったという。
「試合が終わった後も、ミーティングをおこない、きっちり反省して分析をする。『失敗したことも次につなげなさい』と口うるさく言われたので、体にしっかりしみつきました。今、監督に会うと『お前がプロの世界で通用するとは思っていなかった』とよく言われます。僕のことを隅々まで見てもらっていたと思うと、ありがたいですね。最高の褒め言葉です」
ミー太郎　ブログには頻繁に猫のミー太郎が登場し、武田選手の気持ちを代弁している。
「自分が出るのが恥ずかしいので…。もう飼って3年ほどになりますかね。わが家にはいつもミー太郎にウイニングボールをあげるという習慣があります（笑）」
楽天とともに…　「ファイターズは個人個人が自分の役割をわかっているので、それがまとまったときに大きな力を発揮できる。僕も1年間ローテーションを守るということを目標にしっかりやっていきます。 今年は例年とは違ったシーズン。楽天とともに地震で被災された人に少しでも勇気や希望を与えていければと思っています」
（竹内）