アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

マイケル・クロッタ選手

セットアッパーとして安定した投球を見せる来日1年目の右腕。開幕から8月2日にケガで離脱するまで45試合に登板し、防御率0点台を維持。何度もチームのピンチを救ってきた。
「プレッシャーのかかる局面では、過去に自分が乗り越えてきた場面を思い出して、冷静さを保つようにしてきました。どんな状況でも恐れない精神力は、ほかの選手に負けないと思っています」
野球を始めたのは4歳のとき。よく父親と、おもちゃのバットを使って遊んでいた。
「プロを意識したのは高校生のときです。球団のスカウトから声がかかり、もしかしたらプロに行けるかもと思うようになりました」
ファイターズに入団した当初は、1人暮らしをしていた。8月上旬、ケガのリハビリ中に妻と2人の息子が来日。それ以来、4人で札幌に住んでいる。休みの日は家族サービスに徹しているという。
「動物園や映画館など、いろいろなところに出かけています。9月には、さっぽろオータムフェストに行って楽しい時間を過ごしました。家族がいないときは、1人でまちを散策したり、家でテレビゲームなどをしてリラックスしていることが多いです」
仲のいい日本人選手は、稲葉篤紀選手、大引啓次選手、大野奨太選手だ。
「特に大引と奨太は、キャンプのときからよく英語で話しかけてくれています。一緒に食事に行くと、野球や家族の話で盛り上がります。シーズン通して仲よくしてもらっています。稲葉さんとも英語で話したり、日本語を教わったりしています」
そんな稲葉選手が、今シーズンで現役を退いた。
「若手への接し方を見ていて、稲葉さんはファイターズに欠かせない存在だと感じています。来年からいなくなってしまうのは、本当に大きな痛手だと思います」
来日初シーズンをこう振り返る。
「いままでで一番、楽しんで野球ができたシーズンでした。1年目にしては、いい成績を残せたと思っ ています。成績を落としたときはコーチにアドバイスを聞いて、それを取り入れるように心がけました。次のシーズンでは、ケガなく1年間通して投げ続けて、 できるだけチームの勝利に貢献していきたい」   (上田)

◎北海道に来て驚いたことは? 「キャンプ前の札幌で、自分の背より高く積もった雪を見て衝撃を受けました」
◎ニックネームは? 「クロちゃんと呼ばれています」
◎好きな日本食は? 「牛丼です」

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1984年9月25日、アメリカ合衆国フロリダ州生まれ。身長201センチ、体重107キロ。右投げ右打ち。フロリダ・アトランティック大学卒業。06年ドラフト17巡目でピッツバーグ・パイレーツに入団。13年はワシントン・ナショナルズ3Aで51試合に登板。今シーズン、北海道日本ハムファイターズに加入。長身から投げ下ろす高速のストレートが持ち味。背番号20