補給金アップ要求の無茶ぶりに国会議員・官僚は絶句 JA道中央会の「連続失態」に憤怒の道内酪農家
3年続くコロナ禍の消費低迷により需要がだぶつき、生乳は近年の急激な増産基調から一転、来年度も減産が確定している状況。その一方、ウクライナ危機や急激な円安で飼料を始めとする資材が高騰し、生産を増やして経費を均すことも、経費を圧縮することもできない。中でも関東圏を中心とした需要地から遠く、そもそも受け取る代金が安い道内の酪農家はより厳しい状況におかれている。
その中で加工品に回る乳価の差額を埋める補給金の年に1度の改定が実施。算定ルール上は急激なコスト高騰に対応できないため、別途対策を求める必要があったものが、なぜか中央会は“無茶ぶり”で補給金の大幅アップを要望。案の定全く受け入れられることなく決着してしまった。
同時期に乳業メーカーと値上げ交渉に入っていたホクレンが「来年度からの10円アップ」を勝ち取ったのとは対象的だが、中央会はなぜ無茶ぶりをしてしまったのか。なぜ補給金は上がらなかったのか。そこには、本誌2023年1月号でも報じた、中央会事務方トップの“無為無策”が存在していた。
札幌市長選、ひとりぼっち候補(高野馨)に追い風ビュービュー
3月26日告示、4月9日投開票の日程で行われる札幌市長選挙が、まったく盛り上がっていない。東京五輪汚職に起因する、2030年冬季五輪招致の是非が問われ、また前シーズンに「秋元の壁」と揶揄された除雪の後手ぶり、さらには北海道日本ハムファイターズの移転問題など、現市長の秋元克広氏の姿勢が問われる課題がこれだけ山積しているのに、だ。
その要因は、一義的には選挙が国政での与野党による秋元氏への相乗りで、有力な組織を持つ対抗馬が立たないこと。
現在、名乗りを挙げているのが元市幹部の高野馨氏。五輪招致反対を掲げ、市長選を事実上の住民投票にと主張。ファイターズの移転問題も秋元氏に責任あり、とするもの。
争点からいけば批判票の受け皿としてはこれ以上ないものだが、市役所内での本人の評判は馨しいものではない一方で、国政政党からの誘いも断り、単独で戦う姿勢を崩していないという。“ひとりぼっち候補”の現状を追った。
激戦区はどこだ!道議選全区“乱戦情報”
4年に一度の統一地方選挙で、知事選や札幌市長選・市議選などと合わせ3月31日告示、4月9日投開票が予定されている北海道議会議員選挙。
毎回候補が乱立する一方、転入・転出者が多く有権者へのリーチが難しい札幌市中央区や、自民が3議席を狙う旭川市や上川地域、有力道議が異例の国替えを行う函館市・渡島地域など、乱戦模様の選挙区が複数存在。その最新情勢を17ページに渡り詳報している。
特集・コンサドーレ“壁”を乗り越えた先に
2年連続のJ1リーグ10位で2022年シーズンを終えた北海道コンサドーレ札幌を多角的に振り返る本誌恒例特集。
代表取締役就任1年目を間もなく終える三上大勝ゼネラル・マネジャーは、前任者の野々村芳和氏の存在の大きさを感じながらも、新たな試みの中からクラブの指針を見出そうとする現在の心境を本誌に告白。コンサ番スポーツ紙記者が明かすミハイロ・ペトロヴィッチ監督の様子も。
一方、23年シーズンからコンサのトップチームコーチに就任する本誌連載担当・砂川誠氏は、柏レイソル時代の先輩後輩の間柄というヴァンフォーレ甲府前監督・吉田達磨氏と対談。J2チームで天皇杯優勝という特筆すべき成績を挙げた裏側や、柏の強固な育成組織を築いた手腕、そこで培った考え方とプロチーム監督としての葛藤などを明かしている。
STVはニンマリ、HBCは頭悩ますマル秘データ公開 ラジオ聴取率調査の“悲喜こもごも”
昨年12月14日、ビデオリサーチ北海道支社による道内のラジオ聴取率調査の結果が発表され、STVラジオが3年連続で1位を獲得した。かつては年2回だった同調査だが、現在は毎年11月の1回だけ。
「AM局は高年齢リスナーが多い」「F1(20~34歳の女性)はFM」といった従来の傾向もある中、今回の結果はどうだったのか。本誌だけが報じるラジオ局の現状は。