月刊「財界さっぽろ」

行き着き先は宗門を離脱?札幌大谷学園、現場と僧侶の“10年対立”

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特集内では道内私立大学運営26法人の経営力を丸裸に ©財界さっぽろ

 浄土真宗大谷派開祖・親鸞聖人の教えを建学の精神に戴く札幌大谷学園。同派が全国を30エリアに分けたうちの1つ「北海道教区」が、さまざまな面で同学園を含む道内5つの大谷系学校法人の運営にかかわってきた。教区にはトップの「教務所長」と議決機関「教区会」が存在。教区会は自治体でいう議会を差し、道内5つの大谷系学校法人に理事として住職を派遣。札幌大谷高校もまた宗門派遣の理事が長らく理事長を務めてきた。しかし近年は宗門派遣の理事と学長や法人運営責任者、つまり現場の理事が対立。今年4月には理事長人事の慣例が初めて崩れる騒ぎになった。

 このほか、教育界“えんま帳”と題して、道内の教育業界にまつわる話題を特集。小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の3大学は2022年4月に経営統合。「北海道国立大学機構」が設立される。目下、運営法人の初代理事長を選考中だ。元副知事も手を上げたという公募結果が関係者の耳目を集めている。


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