月刊「財界さっぽろ」

“そこに愛はあるんか”パセオ消滅、JRの欺瞞

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「新幹線駅工事のためにパセオを閉館しなければならないことは、2019秋の時点にはJR幹部の間で共通認識でした。ですから昨年ぐらいから、いつテナントに言うのか、と思っていました」――今年3月、JR北海道は北海道新幹線工事にともない、札幌駅の商業施設・パセオが2022年9月末で営業を終了すると発表した。同月、総合開発は各テナントの運営会社に対し、説明会で詳細を公表。だが公表より1年半以上も前に、パセオ閉館は“既定路線”だったと同社関係者は語る。こうしたことから、閉鎖を決めたJR側の対応に対して、テナント側を始め多くの関係者は不信感を抱いているという。カギを握るのは、JR北が従来の方針を一転させてまで“強行”した新幹線駅「大東案」。同案はJR北が「商業施設への影響が少ない」としてゴリ押しした経緯があるからだ。


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