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札幌白石記念病院

道井 洋吏 院長
どい・ひろさと/1985年札幌医科大学卒業。北海道大野病院(院長)、札幌心臓血管クリニック(院長)などを経て、2023年8月札幌白石記念病院(副理事長)に着任。24年4月から院長。心臓血管外科専門医認定機構の心臓血管外科専門医修練指導責任者としても活躍。

豊富な実績と知見をもとに〝生涯で再発しない手術〟を追求

 複数の急性期医療に対応した「札幌白石記念病院」で、心臓血管外科の陣頭指揮を執る道井洋吏院長。

 40年以上のキャリアで手掛けた手術件数は、5000例以上(2024年現在)。特に近年実績を上げているのが、難病指定の閉塞性肥大型心筋症に対する「心筋切除術」だ。

 手術は侵襲が大きく、閉塞の度合いや場所を的確に把握する必要があるため、難易度が高い。

 そのため、道井院長は術前の心臓MRIの検査結果をもとに、手術プランを考案し安全性の向上に注力。これまでに200例以上を執刀しており、本症例に関する学会発表や後進への指導も行っている。

 また、手術に対する独自のポリシーを掲げている。

「低侵襲手術でも再発すれば意味がない。人生100年時代の現代において、多少の負担があっても〝生涯で再発しない手術〟になるなら、それは患者にとって最適な選択と考えています」

 一方、昨年開院した系列の「道庁前クリニック」とも連携し、利便性の向上と環境整備にも努めている。

病診連携を行う「道庁前クリニック」