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ほくていホールディングス

グループ全体で232台もの車両を保有する

新年は創業80周年。輸送品質向上で採用と教育も強化

「北海道郵便逓送」など郵便輸送を主業とするグループ4社で形成。18拠点のネットワークを生かし、配送コストや時間を最小化。〝2024年問題〟を乗り切った。

 人材の育成と教育に注力し輸送品質の向上にも取り組んだ1年だった。毎月開催される全道所長会議では、安全についての議論がなされているほか、全営業所に幹部が出向き、安全運転への意識の徹底を図る。4月から運行管理とデジタコを連携させたシステムが全車で稼働。ソフトとハードの両面で事故減少に導く。

 北海道郵便逓送の中田公成社長は「これらは未経験者の採用にも大きく寄与した。人材確保が進んだことで、92日だった年間休日を25年度から105日に拡大する。労働環境をより良くする努力を続けていきたい」と語る。

 さらに労働環境改善のためDX化も推進。全ドライバーにスマホを貸与している。報告や連絡といった日常業務の効率化をより進めていく。

 25年は創業80周年を迎える。記念事業として、ラッピングトラックを走らせる。社員の子どもを対象とした絵画コンクールの入賞作品を用いる。

 齋藤浩市社長は「地域に生かされている会社です。人口や郵便物の減少の中でも輸送網を維持する。今後もユニバーサルサービスを提供していく」と話す。

 また、サブ事業の賃貸経営も堅調。設備のリニューアルで家賃と入居率を高めた。

ドライバーごとの運転状況を分析し安全に寄与
絵画コンクール入賞作品を囲む齋藤浩市社長(左から2人目)と中田公成社長(中央)