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ナインホールディングス

自社で所有するタワーマンションの一室を小口投資物件第一号に選んだ

客層を大きく拡大。将来の資産家を輩出する

 札幌の収益不動産投資における先駆企業。賃貸マンション企画の「ファクター・ナイン」や設計、施工を手がける「スターマンプロジェクト」をはじめ、管理やガス供給などグループ各社が連携し、建築費の高騰など不動産投資の逆風下でもワンストップ企業のアドバンテージを発揮。24年も業績は堅調に推移した。25年も約20棟を供給予定だ。

 ファクター・ナインは12月5~6日に催された「賃貸住宅フェア2024in大阪」に出展。一般の会社員など個人でも手が届く新たな投資商品も発表した。

 高橋宏弥社長は「NISAやiDeCoなどで投資マインドが高まる中、新たな選択肢として不動産証券化による小口投資を提案しています。期間を定めた短期運用で利益を分配する」と説明する。

 同事業への参入は、不動産特定共同事業法(国土交通省管轄)に準ずる基準がある狭き門だが、財務状況や個人ライセンス「不動産証券化マスター」保有者の適正配置などさまざまな基準をクリアし、23年に審査を通過。24年12月に小口投資事業をスタートさせた。第1弾は自社で保有する札幌中心部のタワーマンションの一室で、今後、運用実績がある自社保有の20物件を専用ポータルサイト上で順次公開して投資を募る。

「まずは3~4カ月の短期運用を基本に、4~10%の配当を予定しています。不動産投資の入り口を広げ、将来の資産家を輩出していきたい」と高橋社長は意気込む。

札幌駅至近で進行中の賃貸マンションプロジェクト。26年春完成予定
「賃貸住宅フェア2024in大阪」に出展。道内企業は同社だけだった