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サントリー 北海道営業本部

「『機能系』カテゴリーのさらなる需要増が見込まれています」と中谷智樹サントリー北海道営業本部長

新年は人気シリーズのリニューアル商品が続々登場

飲食店と家庭でも 機能系市場が拡大

「24年はビール類カテゴリーで手応えを感じる1年でした。当社はビールカテゴリーとエコノミーカテゴリーの両輪で活動を進めてきましたが、『サントリー生ビール』の成長と『金麦』のご支持に支えられました」と中谷智樹サントリー北海道営業本部長。

 サントリーの国内酒類事業全体の販売金額は、24年1~10月累計で対前年105%。中でも23年に販売を開始した「サントリー生ビール」は、24年3月に飲食店用の瓶・樽を市場に投入し、販売数量は24年1~10月累計で対前年153%と大幅に伸長した。

「飲食店様で飲んでいただき、ご家庭でも楽しんでいただく。当社が掲げる『業家連動』が実現したことが、販売数の増加につながっていると思います」(中谷北海道営業本部長)

 新ジャンルの「金麦」ブランドの販売数量も24年1~10月累計で市場トレンドを上回っており、消費者からの支持は根強い。

 糖質ゼロの「パーフェクトサントリービール」、「金麦〈糖質75%オフ〉」、RTDジャンルの「―196無糖」シリーズなど、「機能系」カテゴリーは消費者の健康意識の高まりを背景に、北海道でもさらなる市場拡大が見込まれる。ほかにも「オールフリー」をはじめとする、ノンアルコール飲料も市場は活性化している。

角瓶が金賞を受賞

リニューアル商品も続々

 ウイスキー分野では「角瓶」が24年9月、世界的な酒類コンペティション「第29回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC:International Spirits Challenge 2024)」のジャパニーズブレンデッドウイスキー(ノンエイジ)部門でゴールドを受賞した。

「過去に『山崎』や『白州』がゴールドを受賞したことはありましたが、みなさまに日頃ご愛顧いただいている『角瓶』で受賞できたことは喜ばしい。サントリーのウイスキーに対するものづくりのこだわりを評価していただいた」(中谷北海道営業本部長)

 25年は多数のリニューアル商品を市場投入する。まずは本格ビールのうまさと糖質ゼロを両立した「パーフェクトサントリービール」だ。ダイヤモンド麦芽を増量し、醸造条件を見直すことで力強い飲み応えをさらに向上させた。

 次に「金麦」ブランドだ。

「金麦」は麦のうまみが増して澄んだ後味、「金麦〈糖質75%オフ〉」は飲み応えがありながら軽やかな味わい、「金麦〈ザ・ラガー〉」はより麦の味わいを感じられる濃厚な中身に進化する。

「―196無糖」の定番3種も〝しっかりとした果実感〟と〝お酒の飲みごたえ〟を心地よく味わえる満足感の高い無糖チューハイを目指しリニューアルを実施する。ジン需要拡大に寄与した「サントリージン翠(SUI)」「翠ジンソーダ缶」も中身・パッケージをリニューアル。「清々しく、すっきり爽やか」という特長をさらに強化した。

 飲み方、場所、需要開拓など、サントリーは〝提案〟に力を入れてきた。24年夏の「さっぽろ夏まつり大通ビアガーデン」では、看板商品「ザ・プレミアム・モルツ」に合う料理を道産子・下國伸シェフ監修のもと提供した。

「本格的なビールと機能系、ノンアル、ハイボールやジンソーダなどの炭酸割のカテゴリーの提案をより強化していきます。ご家庭ではもちろん、飲食店様とともに、道民の皆様に1杯でも多く、サントリーの商品を飲んでいただける機会を創出していきます」と中谷北海道営業本部長。

大ヒット中の「サントリー生ビール」
「角瓶」が「ISC2024」でゴールドを受賞
「金麦〈糖質75%オフ〉」