社会的企業として貧困と高齢化、空き家に対処

　不動産業のボックスのほか建築業の北武建設、警備業の北海道警衛の３社を率いる。グループの前代表である中森勝之氏が後方支援する。

　24年は、海外投資家や富裕層向けの不動産売買仲介が好調。ニセコ周辺のペンションなど数億円が動いた。

　また〝社会的企業〟を掲げ、社会課題の解決にも取り組んでいる。自死やドラッグを防ぐ「ＮＰＯ法人国際曲劇団」を主宰。完全無料の子ども食堂も運営している。

「日本は先進国の中で飛び抜けてエンゲル係数が高まっています。貧困家庭が増えている証です」

　また、保証人がいない高齢者の住居支援にも注力した。自社保有の物件を提供するほか、仲介・管理会社としてオーナーを訪ね協力を依頼した。

「恵庭市と連携し、空き家をリフォームして賃貸として活用する取り組みも始めました。全ての弱者を救いたい」