M&Aでの内製化が成功。さらなる飛躍を目指す
武部 幸紀氏 日本都市設計社長
建築設計における3つの要素である意匠・構造・設備を一気通貫で手掛けている。
24年は、石屋製菓(本社・札幌市)の新工場や千歳科学技術大学大学院の増築など、約70件におよぶ建築物の設計に携わった。
「近年は、省エネ基準の引き上げの影響からZEB建築のニーズが増えています。脱炭素化に向けた太陽光発電や水素サプライチェーンを取り入れた省エネ設計が主流です」と話し、自ら設計した新社屋は、必要なエネルギーを50%以下まで削減する「ZEBready(ゼブレディ)認証」を取得した。
23年には、取引先だった「アド・エンジニアリング」の事業承継を行い、設備設計を内製化。相乗効果で組織全体の活性化につながっている。
「多分野の専門家が集うことで包括的に仕事を進められている。さらなる成長につなげたい」