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M&Aでの内製化が成功。さらなる飛躍を目指す

(たけべ・ゆきのり)1969年札幌市生まれ。92年日本大学理工学部建築学科卒業後、東京・建築研究所アーキヴィジョン入社。99年専務として日本都市設計入社。2007年より現職。一級建築士、設備設計一級建築士、札幌市広告アドバイザー、札幌商工会議所一号議員、建設部会副部会長。

武部 幸紀氏 日本都市設計社長

 建築設計における3つの要素である意匠・構造・設備を一気通貫で手掛けている。

 24年は、石屋製菓(本社・札幌市)の新工場や千歳科学技術大学大学院の増築など、約70件におよぶ建築物の設計に携わった。

「近年は、省エネ基準の引き上げの影響からZEB建築のニーズが増えています。脱炭素化に向けた太陽光発電や水素サプライチェーンを取り入れた省エネ設計が主流です」と話し、自ら設計した新社屋は、必要なエネルギーを50%以下まで削減する「ZEBready(ゼブレディ)認証」を取得した。

 23年には、取引先だった「アド・エンジニアリング」の事業承継を行い、設備設計を内製化。相乗効果で組織全体の活性化につながっている。

「多分野の専門家が集うことで包括的に仕事を進められている。さらなる成長につなげたい」