セイコーマートの約600店に「道民のATM」
兼間 祐二氏 北海道銀行頭取 ほくほくフィナンシャルグループ副社長
北海道銀行と北陸銀行との経営統合で誕生したほくほくFGは24年、統合から20年を迎えた。両行の中枢機能と拠点が集約された「ほくほく札幌ビル」がオープン。広域金融グループとしてのシナジー効果を道内企業に注ぐ道銀を、新ビルは象徴している。
リアル店舗の統廃合が金融界の潮流となる中、道内トップの店舗網を持つコンビニとタッグ。セイコーマートの道内約600店に自行ATM(名称・道民のATM)を設置し、サービスを始めた。狙いは生活インフラとしての金融サービスを地方でも充実させるため。地域密着が欠かせない地銀の本分を具現化したとも言える。
25年度春には、新たな中期経営計画を発表する予定。
「当グループの存在意義、ビジョン等をステークホルダーと共有・共感していただいたうえで、北海道の未来に向かってまい進していきたい」