アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】兵藤慎剛選手

自分の気持ちとコンサの思惑が一致

砂川 チームを移籍するのは初めてだったんだよね。コンサドーレを選んだ決め手は何だったの?

兵藤 自分が必要だと言ってくれたのが大きかったです。J2で優勝して勢いがあるクラブだと思っていましたし、横浜F・マリノスに9年いましたが、ここ2年は試合に出られない時期も多くなっていた。でも自分はまだまだやれると思っていて。客観的に見て、ビッグクラブにいる自分に甘えてるんじゃないかとも思っていました。その気持ちとコンサの思惑が一致したということです。

砂川 長くいると、マンネリ感も出るからね。

兵藤 それもあるし、試合にも出ていなかったから、何かを変えないといけないと思っていました。

砂川 いつごろ移籍の打診があったの?

兵藤 昨年の12月29日にマリノスで天皇杯の準決勝を戦っていたので、その1週間くらい前かな。

砂川 結構迷ったの?

兵藤 J2から上がってきたチームに行くということは、降格する可能性が高いと言われるチームに行くということ。でも、迷うよりも「そこをなんとかしてやろう」という気持ちの方が大きかった。

砂川 すごい短時間で決めたんだね。

兵藤 天皇杯が終わってから、決断までは1週間かかってないです。

砂川 引っ越しもバタバタだったんじゃない?

兵藤 すぐ(マリノスで同僚だった河合)竜二さんに連絡して「どこに住めばいいですか?」って(笑)

-----ここから“延長戦”本誌未掲載-----

子育ても暮らしも便利な札幌

砂川 札幌での暮らしはどう?

兵藤 めちゃくちゃ住みやすい。札幌は都会だと思います。何でもありますから。

砂川 それ、来るまでわからなかったよね?オレも千葉から来たけど、こんなに都会だって知らなかった。

兵藤 なんの不自由もないし、食べ物もおいしい。ただ、まだ雪をそんなに経験していないので。

砂川 キャンプが1月中旬からあるんで、一番寒い時期、札幌にいないし。

兵藤 その分、奥さんと子どもが大変です(笑)

砂川 今年で32歳。まだまだやれるんじゃない。

兵藤 コンサには年上のすごい人たちがいるので、自分もあと10年はなんとか……。(河合)竜二さんは39歳ですからね。そこまでがんばりたいです。

砂川 あいつは45歳までやるって言っていたから。

兵藤 すごいな。お酒の飲み方もすごいんですよ竜二さん。

砂川 俺も潰されたことがある(笑)

兵藤 内臓が元気なんですね、自分も一緒に飲んだらいつもやられていて。

砂川 竜二が一緒の時は、結構しっかりしてるもんね。

兵藤 はい(笑)。いない時はもっと早い段階で気を失っています。

砂川 オフの日は何をしているの?

兵藤 いろいろ行きたいところはありますけど、まだこれからで。

砂川 よくあちこちの近所の公園にいると聞いたけど。

兵藤 子どもと公園で遊んでいて。もう少し大きくなったらもっといろいろできますけど、まだこれから。

砂川 やっぱりサッカーやってほしい?

兵藤 試合を観に来てくれていて、興味は持ってくれています。なにかしらのスポーツはやってほしいな。

(構成・清水)

……本誌財界さっぽろ2017年12月号(11月15日発売)にはここに未掲載の内容も満載ですので、ぜひお買い求めください。


→Webでの購入はコチラ
→デジタル版の購入はコチラ

1985年7月29日、長崎県生まれ。172センチ・68キロ。名門・国見高では2年生からレギュラーとして活躍し全日本ユース、インターハイ、高校選手権すべての優勝を経験。早稲田大学に進学後、年代別の日本代表に選出される。卒業後は横浜F・マリノスと契約。以後9シーズンで354試合44得点と活躍する。今シーズンから北海道コンサドーレ札幌へ移籍。背番号6、MF