アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】黒羽根利規選手

パ・リーグ移籍が野球観を変える

ヒーローインタビューの裏話

斉藤 横浜DeNAベイスターズから移籍して2カ月がたちました。8月20日のライオンズ戦ではスタメンマスクをかぶり、上原健太投手のプロ初勝利に貢献し、移籍後初タイムリーを放ちました。

その日の“ヒーロー”にも選ばれ、お立ち台でのやりとりが実にユニーク!「黒羽根さん、ちょっと今日のマイク、小さくないですか?」の問いに、「顔がデカいからや!!」とお答えになっていました。

黒羽根 初めて披露したネタでした(笑)。札幌ドームでヒーローインタビューに立つ機会があったら、インパクトのあることをやりたいと考えていました。ファンの方々に名前を覚えてもらいたいとも思っていたので。

ベイスターズ時代も顔のデカさをいじられていたので、それを利用して、ファンを楽しませてあげられたらいいかなと思いつきました。

斉藤 担当したアナウンサーさんとは事前にネタの打ち合わせをしていたのですか?

黒羽根 広報を通じて、こういうことをやりたいと伝えただけでした。

斉藤 ぶっつけ本番にしては素晴らしいデキでしたね(笑)

黒羽根 褒めていただいて、ありがとうございます。

斉藤 これからは〝恒例〟になっていきますね!

黒羽根 昔から普通にしていたら、おとなしそうな性格にみられがちでした。でも、仲間とふざけあったり、楽しいことをするのが好きなんです。ベイスターズ時代は少し隠していた部分もあったので。

今回のヒーローインタビューでは、ファンのみなさんは驚きで“差し込まれていた”と思います(ニンマリ)

斉藤 ファイターズは隠していた性格が出しやすい環境ですか?

黒羽根 はい!とても!

――インタビュー中、通りかかった大野奨太選手から「こずゑさん、今日はなんかちっちゃく見えますね」

黒羽根 (僕の)顔がデカいからや!!

3人 (笑)

斉藤 ベイスターズには11年ほど在籍していました。長く在籍していると、チームに愛着があったと思います。横浜から北海道に移籍して、しかもセ・リーグからパ・リーグに変わりました。戸惑いはありましたか。

黒羽根 それがまったくありませんでした。1年間レギュラーとして試合に出場させてもらったシーズンもありましたが、昨年は1軍で1試合も出場できませんでした。

それでも腐らずに、どこかで必ずチャンスがくると、ポジティブな考えを持っていました。その中で、パ・リーグに移籍できるチャンスがあれば、挑戦してみたいと思っていたので。

それに、1度きりの野球人生なので両リーグを知ることに損はないと思います。先輩方はキャッチャーとしての引き出しはもちろん、野球観も変わると話されています。野球人としての幅が広がるきっかけになるのではないかと受け止めています。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2017年10月号(9月15日発売)でお楽しみください。


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(くろばね・としき)1987年6月2日、神奈川県横浜市生まれ。A型。178センチ、88キロ。右投げ右打ち。日本大学藤沢高校卒。05年の高校生ドラフト3巡目で横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団した。17年シーズン途中に北海道日本ハムファイターズにトレード移籍。8月20日のライオンズ戦ではスタメンマスクをかぶり、巧みなリードで上原健太投手をプロ初勝利に導いた。背番号42