旬の時期を前に「かに供養」を実施
厳粛に執り行われた「かに供養」
全国に14の直営店舗を構える「札幌かに本家グループ」は、カニの旬である冬を前に毎年「かに供養」を実施している。自然の恵みに感謝しつつ、繁忙期に向け商売繁盛と無事故を祈願するもので、本社のある名古屋地区では1968年の1回目から、今年で55回を数える。
札幌地区では85年から行われ、37回目となる今年は、11月16日に札幌市中央区の成田山玉宝禅寺で執りおこなわれた。
当日は、本社から日置達郎会長が駆けつけたほか「札幌駅前店」(札幌市中央区北3西2)の役職者ら約10人が出席。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前年より参加人数を大幅に減らしての開催となった。
祭壇には毛ガニやズワイガニ、タラバガニのほか魚介類が供えられ、僧侶の読経の後、一人ひとりが感謝の気持ちを込めて焼香を行った。
日置会長は「お客さまに好まれるおいしいカニを提供し、喜ばれるお店づくりを従業員一同で努めていきます」と挨拶。
徐々に客足は戻りつつあるが、コロナ禍による宴会、忘新年会離れの影響もあり、同グループ全体の昨年度のカニ使用量は約20万匹(220㌧)と2年前に比べ半減している。
「全店舗でコロナ対策を徹底しているので、安心しておいしいカニを召し上がって頂きたい」と日置会長。