星野リゾート・星野佳路代表「地域に定着する観光産業で外資と戦う」

星野リゾートは2004年にトマムの運営権を買い取り、道内初進出を果たした。当時、赤字だったトマムは経営不振を脱却し、いまや一大リゾート地となっている。22年1月には、白老、札幌、札幌・ススキノに同社の3施設がオープン。道内での客室は一気に2100室を超えることになる。
マイクロツーリズム(近場で過ごす旅のスタイル)を提唱する星野佳路代表に、今後の道内戦略などついて聞いた。
「北海道はこれだけ広いところが一つの地域として、北海道ブランドというものを世界に発信してきました」「これだけ世界で有名になると、必ず外資の運営会社も入ってこようとする」「注目すべきは北海道の場合、コロナ禍以前から道民の道内旅行の比率が高い場所だということです」
同社は宿泊施設の所有や開発を行わず、運営に特化している。こうした企業は日本国内では珍しく、一部では“ハゲタカ”と手を組んだと批判されることもある。これについても星野氏は「(ハゲタカファンド)にはネガティブな意味はありますが、決して悪いことではないと考えます」と語る。その真意とは。
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