月刊「財界さっぽろ」

特集・コンサドーレ、理想と現実の狭間で

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コンサドーレ社長の野々村芳和氏 ©財界さっぽろ

 タイトル奪取という高い目標と成長途上のクラブという現実の狭間でもがく北海道コンサドーレ札幌。Jリーグは2月に開幕を迎えるが、今特集では本誌だけの最深情報をお届けする。

「渦中の野々村芳和社長を直撃!『何も話せないこと自体がおかしい』」がトップ記事。2013年3月、40歳で社長に就任して以来、9年目のシーズンが過ぎた野々村氏。

 就任初年度の13年12月期に10億円程度だった売上高は、コロナ前の20年1月期に36億円強まで伸長。同じくチーム人件費は3億円から18億円強に増やした。だが、20年シーズンはコロナ禍でチケット収入が半減。21年1月期の売上高は約31億円で5億円の減収となり、2億7000万円の純損失を計上した。

 22年1月期も厳しい経営状況が見込まれる中、野々村氏がクラブ経営の現状を説明する一方、本人の進退も騒がしくなりつつある。本誌2022年1月号でも既報の通り、野々村氏は任期満了を迎える村井満氏の後任として、Jリーグの次期チェアマンへの就任が濃厚となっている。

 今回の野々村氏へのインタビューは「就任濃厚」というスポーツ紙の報道から間もなくの昨年12月9日のこと。野々村氏は「何も話すことはできないんです」と断った上で、心境を吐露した。

 また本誌連載「砂川誠のコンサの深層」にはレジェンド・小野伸二選手が登場。その砂川氏は“芸能界一サッカーの上手なお笑いコンビ”として知られる「ペナルティー」のワッキーさんとも対談を行った。2人は千葉の名門・市立船橋高校OBだ。このほか、スポーツニッポンで記者としても活動するフリーライターによるコンサの分析記事なども掲載した。


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