市立病院前老年内科メモリークリニック

なかの・せいご/1992年東京医科大学卒業。99年国立精神・神経センター武蔵病院で勤務。2010年医療法人相生会認知症センターセンター長。11年東邦大学医学部客員教授。日本老年医学会認定老年病専門医。日本核医学会認定核医学専門医。医学博士。
首都圏での認知症治療や臨床、治験の経験を道民に
道内では珍しい高齢者に特化したクリニックとして2022年に開院した。認知症を中心に高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病、内科的な慢性疾患の治療を担う。
中野正剛院長は芦別市生まれ。道内では数少ない老年精神医学会評議員。東京や福岡で30年以上にわたり、精神科や神経内科分野での臨床や外来での治療経験を有する。臨床では認知症の診断に広く用いられる画像統計解析の手法の研究や、現在主流の4種の抗認知症薬治験にも携わった。
また、アルツハイマー型認知症の前兆とされる軽度認知障害(MCI)の研究も行い、レビー小体型認知症の発見者である小阪憲司医師にも師事した。
「認知症の診断には、問診や常駐の臨床心理士による心理検査、脳の画像解析を用います。『直らないから』と放置すれば急激に悪化するケースもある。『物忘れが始まっている』と感じたら年のせいにせず受診を」
