中田工業

　千歳市を拠点に屋上や屋根、ベランダの防水やシーリング工事を展開する「中田工業」。25年ほど前から道内に先駆けて「塩ビシート防水工法」を採用し、商業施設や工場など大型物件で実績を有する。近年は市営住宅などの改修も請け負う。

　この工法は厚さ数㍉のシートを貼り付けて防水層を形成する。耐久性が高く補修も容易で色やデザインも豊富に用意されている。軽量のため屋根に太陽光発電や屋上緑化など重量物を設置する場合にも用いられる。

　中田圭介社長は「他の防水工法の上からかぶせて施工できるのも特徴です。改修工事の場合でも既存防水層の除去や廃材の撤去などが不用で、工期短縮やコスト削減にもつながります」とメリットを強調する。

　一方で、防水機能を保つには、接合部の処理など、施工時に高い技術や経験が必要とされる。

「改修工事には、屋上や外壁など部位ごとにさまざまな工法があります。それぞれの長所と短所を見極めた上で複数の見積りを取り、価格だけではなく品質も重視して選定して下さい」と中田社長。