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リラィアブル

24年に開業10周年を迎えた若葉台店(東京都稲城市)

来店動機を増やし、書店・本を読む文化を守り続ける

 書店を核とする大型複合施設「コーチャンフォー」を展開。当初のコンセプトだった書籍、文具、音楽、飲食に加え、食品(マルシェ)、カプセルトイの売り場も好調で、

3世代が楽しめる空間を提供する。

「この1年で手紙や電話、メールを含めて出店要望が100通以上届きました」と佐藤暁哉社長。道内でも書店の閉店が続き、空白エリアや書店が少なくなっている地域から出店を望む声が増えている。

「当社は会社全体でも売り上げを伸ばしていますが、書籍事業も引き続き売り上げが伸びています。カプセルトイや食品事業など、新規事業を始めても書籍コーナーの売り場は狭めていません。書店文化はもちろん、本を読むという文化を守っていきたい」(佐藤社長)

 24年は札幌のミュンヘン大橋店が20周年、首都圏初出店の若葉台店(東京都稲城市)が10周年の節目を迎え、着ぐるみのイベントや作家のサイン会など来店動機につながるさまざまな企画を用意。SNSを利用して認知を広げ、20周年イベントでは4000人を超える集客となった。

 店舗展開では25年以降に関東3号店を視野に入れる。

「出店を望むお客様の声も聞きながら、関東が先か、道内が先か。25年には具体的な出店計画を公表したい考えです」と佐藤社長。