マルハニチロ 北海道支社
北海道の水産資源で企業価値と〝健康価値〟を向上
1880年創業の世界最大規模の水産物サプライヤー。22年度からの中期経営計画は24年度で終了し、創業145年となる25年度からは新たな中期経営計画がスタートする。
村本泰生支社長は「マーケットインの発想で、消費者ニーズを的確に捉えなくてはいけない。バリューチェーンの価値最大化を図っていくことが大切です」と節目の年度を目前に気を引き締める。
24年は、グロッサリーや冷凍食品が引き続き好調。道内でも、物価高の影響による外食控えで弁当用のおかず分野が大きく伸長した。
こうした需要に応えて、2月にリリースしたのが「DHA入りリサーラソーセージω」だ。心血管疾患リスク低減の特定保健用食品として国内で初めて許可を取得した。
冷食分野で人気の「新中華街」シリーズでは、10月に新アイテムを投入。「赤坂璃宮の五目シュウマイ」を発売したほか、地域限定だった「赤坂璃宮の餃子」を全国展開するなど、市場のさらなる掘り起こしにも余念がない。
また10月には、サケやサンマ、イワシなどの水産缶詰を製造するマルハニチロ北日本釧路工場で、健康志向を踏まえた新商品「北海道のいわし 食塩不使用」の製造をスタート。〝食塩摂取を控えている人にも北海道のおいしい水産資源を〟を念頭に全国へ発信している。
「釧路の水揚げは好調です。北海道の水産資源の全国供給を加速する一方、無限ではない資源の管理にも注力していきます」と村本支社長。