北海道キリンビバレッジ
各ブランドの価値を向上。健康志向の需要にも応える
国内大手清涼飲料メーカー「キリンビバレッジ」のグループ会社。
24年は、主力商品である「生茶」ブランドの価値向上を推進した。4月に「生茶」と「生茶 ほうじ煎茶」をリニューアルし、9月には「生茶 おいしいカフェインゼロ」、「生茶 リッチ」の2種のパッケージをリニューアル。垂直的差別化を図り、マーケットの拡大に成功している。
佐藤栄二社長は「緑茶の可能性の幅を広げ、カテゴリーの活性化を目指す」と語る。
紅茶文化の醸成にも注力する。「午後の紅茶」は、4月から〝上質〟がテーマの「ティーセレクション」2商品の通年販売を開始したほか、〝暑い夏には紅茶が飲みたい〟と想起させる新たな飲用シーンを提案。8月に札幌市内の商業施設ココノススキノで「午後の紅茶 ストレートティー」の試飲会を開催し、消費拡大を図った。
一方、24年度のヘルスサイエンス分野の売上高は、前年同期比130%を越える見込みで堅調だ。同社の〝顔〟となりつつあるプラズマ乳酸菌入り飲料「iMUSE」が業績をけん引した。
21年からスタートした同ブランドは、道内の認知度も着実に向上。11月には新商品「iMUSE グリーン」を市場に投入するなど、高まる免疫ケアのニーズに応えている。今後は〝未病〟に備え、プラズマ乳酸菌の機能認知向上に注力していく方針だ。
「拡大する健康志向の需要に、飲料メーカーとして的確に応える」と佐藤社長。