大和ハウス工業 北海道支店

　国内建設業のリーディングカンパニー。24年は「札幌ドーム」のネーミングライツを取得し、大きな話題を集めた。名称は「大和ハウスプレミストドーム」。全国10万４１９８戸、道内で１万３５５戸（23年４月１日現在）を供給する自社の分譲マンションブランド「プレミスト」の知名度向上を図る。

　現在進行するプロジェクトが、北広島市の「ＯＲＫＡ　Ｖｉｌｌａｇｅ」（オルカビレッジ）だ。

　北広島団地内にあった青葉浄水場跡地に新たなまちをつくる再開発計画で、建築条件付宅地分譲戸建て住宅のほか、賃貸住宅、コンビニエンスストアや住民の交流拠点などを整備して地域活性化を狙う。

　戸建住宅18戸はすべて省エネ基準「ＺＥＨ」を満たしており、24年11月に第1弾の販売がスタートした。

　池本謙一住宅営業所長は「道外の方からも問い合わせが多く、実需ニーズが非常に高い。子育て世代の移住・定住にも貢献していきたい」と話す。同支店では、札幌市内で分譲住宅「セキュレア西野５条３丁目」を販売中。「市内中心部ではマンション用地が少なくなっており、近年は郊外に一軒家を建てるお客さまが増えています」と上田信之住宅営業所主任。

　一方、酒造会社「ベンチャーウイスキー」の苫小牧工場の建設も担当。25年春に完成を控えるなど、さまざまな分野で市場を開拓している。