国分北海道
道産食材の新たな価値を創造し、1次産業を支える
酒類・食品卸売業の道内大手。7つのエリアカンパニーを束ねる「国分グループ」に属する。同グループは、16年から各地域の社会課題の解決を目指した〝地域共創ビジネス〟の拡大に注力している。
「北海道は他エリアと比較し人口減少が顕著です。当社は〝人口に依存しない販売ルートの拡大〟を軸に、あらゆる関係機関と食の共創圏を構築し、北海道の1次産業を守っていきます」と諏訪勝巳社長。
取り組みは大きく3つだ。
①道外・海外への道産食品の販路開拓と販売量の拡大。
グループ各社や商社などと連携し、中国やASEAN諸国への輸出を強化。現在の売上高は2億円を超えている。
②青果物のサプライチェーンを確立。
生産者や青果卸売企業との業務提携に加え、運送会社の「伊吹運輸」(本社・札幌市)をグループ化したことで、シナジー効果を生み出し、生産から販売促進までの一貫した仕組みを構築。道内外への物流網の強化と拡大を図った。
③道産素材を使った商品開発と販売。
道産ブドウを原料とした「島梟十勝ブランデー北海道熟成30年」や、上富良野町産のホップを使用したクラフトビール「ホップの煌めき」といったオリジナル商品を販売。道内食品メーカーや蒸留所とのコラボ商品もリリースした。
「これらの取り組みをブラッシュアップするとともに、25年は商品開発や品質管理の強化を図る。道産ブランドの価値創造を通じて、1次産業を支えていく」と諏訪社長。