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利益重視の堅実経営で 着実に前進する

(なかやま・しげる)1954年滝川市生まれ。77年成蹊大学卒業後、80年に中山組に入社し、社長室長に。88年常務、97年専務を経て2001年から現職。在札幌インドネシア名誉領事。

中山 茂氏 中山組社長

 8月に紋別市の産業廃棄物処理会社「北東開発工業」と「リテック」がグループ入りし、新たな仲間が加わった。

建設業界でもM&Aが盛んだが、道内大手の同社にも複数の案件が舞い込む。

「単なる規模拡大は目指していません。取引していた両社ともに後継者不在で声がかかりました。地場企業の歩みを止めるわけにはいかない」

 縁を大切にする姿勢は社会貢献活動にも現れており、地域への寄付を継続的に行っている。創業100周年を機に23年から始めた道内50カ所の「子ども食堂」への食材提供も継続中だ。

 もちろん業績は順調に推移。新たな年も広い視野で情勢をにらみ堅実経営を貫き、着実に前に進む構えだ。

「国政が安定与党体制ではなくなった影響がどう出るかを見極めたい。無理な受注はせず、しっかりと利益重視で進めていく」